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※ 実効マージン率とは =(単価 − 給与 − 会社の社会保険料負担)÷ 単価。客先からの単価(税抜)に対し、エンジニアへの給与と、会社が払う社会保険の事業主負担まで差し引いて、会社の手元に残る粗利の割合です。世間で言う「マージン率(単価−給与)」より社保の分だけ低く出ます。なお、オフィス・採用・バックオフィス・営業などの諸経費は含んでいないため、これは粗利の率であって純利益率ではありません。
「マージン率20%」と聞くと、会社が単価の2割を抜いている——そう思いがちだ。だがそれは表面マージンにすぎない。客先が払う単価から、あなたの給与を引いただけの数字。会社が実際に手元へ残す実効マージンは、社会保険の会社負担や消費税の扱いで大きく変わる。
SES(システムエンジニアリングサービス)では、客先が支払う月単価を、SES企業があなたへの給与と自社の取り分に分ける。ここで語られる「マージン率」には、実は2つの意味がある。
単価から給与(額面)を引いた割合。表面マージン率 =(単価 − 給与)÷ 単価。求人や商談で「マージン20%」と言われるのは、たいていこちら。わかりやすい反面、会社が負担するコストは織り込まれていない。
会社が給与とは別に負担する社会保険料の事業主負担などを差し引いた、本当の取り分の割合。このツール中央に表示される「実効マージン率(税抜・社保調整後)」がこれにあたる。表面より低くなるのが普通だ。
「還元率」は、マージン率の裏返しだ。客先が払う単価のうち、給与(額面)としてエンジニアに還元される割合を指す。求人で「高還元SES」「還元率80%」と打ち出す企業も多い。
関係はシンプルで、還元率 + 表面マージン率 = 100%。表面マージン率が20%なら還元率は80%、40%なら還元率は60%。同じ事実を、会社視点(マージン)で見るか、エンジニア視点(還元)で見るかの違いにすぎない。
左の搾取スライダー=表面マージン率を動かすと、上の結果の還元率(額面)も連動して変わる。「高還元」をうたう数字が手取りにどう効くか、確かめてほしい。
このシミュレーターは、月単価を起点に「給与」「天引き(社保・税)」「会社の取り分」を逆算する。令和8年度(2026年4月〜)の協会けんぽ基準の料率を用いた概算だ。会社視点では、客先からの単価は次のように分解される。
なお標準報酬月額・所得税は簡易な参照計算で、定時決定・随時改定・賞与・各種手当・端数処理などは反映していない。あくまで概算だ(詳細は本ページ下部の免責事項を参照)。
カギは、会社が給与の上に社会保険料を負担していること。表面マージンは「単価 − 給与」だが、会社はそこから、給与に対して約15%の事業主負担を払う。
一方で消費税の益税は逆向きに働く。税抜きの単価では、客先は単価に加えて消費税を支払う。会社が簡易課税やインボイス2割特例を使っている場合、受け取った消費税の一部は納付されず会社に残る。条件次第で、実効マージンは見かけより上がることもある。
つまり「マージン率20%」という一言だけでは、会社が本当にいくら抜いているかはわからない。社保の会社負担で下がり、益税で上がる——左の搾取スライダーを動かして、その差を確かめてほしい。